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身近な感染症
〜 溶連菌感染症について 〜

溶連菌とは「溶血性連鎖球菌」の略です。のどにつくことが多く、そのほか皮膚や性器などにも感染を起こします。感染すると毒素を出すのが特徴で、「猩紅熱」と言われるのはその毒素の症状です。

のどが痛くなり、熱が出て、そのうちに皮膚に発赤ができてかゆくなります。目が赤く充血して、舌の苔がとれて赤くボツボツした状態になるイチゴ舌になります。発疹のあとや指先の皮がぼろぼろになってめくれてきます。

迅速診断キットでのどや鼻の粘液を調べると10分くらいで診断がつきます。溶連菌感染と診断がついたら10日から2週間の間抗生物質を飲みます。これは溶連菌が再発しやすく、再発を繰り返しているうちに、急性腎炎やリウマチ熱といった余病を併発するのを予防するためです。元の症状は数日でよくなります。

薬を飲み終わって2週間位してから尿の検査をします。これは、軽い腎炎などを見逃さないようにするためです。

同居している兄弟はお互いに感染源になるのでできれば同時に薬を飲んで菌のキャッチボールをしないようにします。

※写真は溶連菌特有ののどの赤さ

2003/5/5 5:27 更新


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