勤務医時代の専門は循環器病でした。それから、どうでもいいことですが小児科学会専門医です。難しい試験を受けたわけではなくて、古くからの学会員はちょっとした手続きでいただけるものです。
一般病院の勤務がほとんどだったので心臓病に限らず何でもやってきました。担当した患者さんは小児癌から、拒食症、腎臓病、肝臓病などなど、何でも屋を誇りに思っています。勤務医生活の半分以上を過ごした日赤医療センターには川崎病の発見者である川崎富作先生がおられて川崎病の患者さんはおかげさまでたくさん受け持たせてもらいました。
1985年の流行時には毎日40-50人の心臓超音波検査していたことがあります。あの頃からでももう20年、川崎先生の最初の報告からだと40年、いまだに川崎病の病因は見つかっていません。川崎先生は引退して「神田須田町の御隠居」となり、私はニコニコ顔の開業医になりました。少年老いやすく、学なりがたしです。
開業してから予防接種、健診などに目覚めました。健診で健康な赤ちゃんと接するのも楽しいことです。以前なら健診をやっていても「病気でもないのに病院に来るなよなあ」って顔に書いてありました(^^;